無宗教葬の費用の内訳と注意点

無宗教葬とはどのような葬儀か

無宗教葬とは、特定の宗教や宗派の儀礼を行わず、読経や焼香、宗教者の関与を省いた形式の葬儀です。形式にとらわれず、故人や家族の考え方を反映しやすい点が特徴で、近年選択する人が増えています。一方で、費用構成が一般的な葬儀と異なるため、事前に内訳を理解しておくことが重要です。

無宗教葬の費用が分かれやすい理由

無宗教葬では、お布施や宗教儀礼にかかる費用が発生しない一方、演出や進行を自由に組み立てる分、別の費用が加わることがあります。「宗教者がいない=必ず安い」とは限らない点が、費用を分かりにくくする理由の一つです。

無宗教葬の主な費用内訳

無宗教葬で一般的に発生する費用は、以下のような項目で構成されます。

葬儀基本費用

祭壇、棺、遺影、受付備品、会場設営など、葬儀を行うための基本的なセット費用です。無宗教葬であっても、この部分は一般的な葬儀と大きく変わりません。

式場使用料

斎場や葬儀会館を利用する場合に発生します。公営施設か民営施設かによって金額に差があり、地域による違いも大きい項目です。

搬送・安置費用

病院や自宅から安置場所への搬送、安置期間中の管理にかかる費用です。日数が延びると加算されることが多いため、スケジュールの確認が重要です。

火葬費用

火葬場の利用料です。公営火葬場は比較的安価ですが、民営の場合は費用が高くなる傾向があります。

進行・司会関連費用

無宗教葬では、式の進行を担う司会者を依頼することがあります。音楽の再生やメッセージ紹介などを含める場合、進行費用が発生する点は見落とされがちです。

演出・オプション費用

献花、音楽演奏、映像上映などを行う場合、その分の費用が加算されます。自由度が高い反面、内容次第で総額が大きく変わる部分です。

一般的な宗教葬との費用の違い

宗教葬では、お布施や戒名料などが必要になる場合がありますが、無宗教葬ではこれらが不要になります。その代わり、司会進行や演出費用が発生しやすく、内容によっては宗教葬と同程度の費用になることもあります。

無宗教葬を選ぶ際の注意点

無宗教葬には自由度の高さという魅力がある一方で、注意すべき点もあります。

  • 親族や関係者の理解を事前に得ておく
  • 式の流れを誰が主導するのか明確にする
  • オプションを追加しすぎないよう予算を決める
  • 火葬のみにならないよう意図を共有する

特に年配の親族がいる場合、宗教的要素がないことに戸惑いを感じるケースもあるため、説明や配慮が重要です。

費用を抑えるための考え方

無宗教葬の費用を抑えるには、演出を最小限にし、進行を簡素にすることがポイントです。公営施設の利用や、必要な項目と不要な項目を明確に分けることで、予算管理がしやすくなります。

まとめ

無宗教葬の費用は、宗教者への支払いが不要な一方で、進行や演出にかかる費用が加わる点が特徴です。内訳を理解せずに進めると、想定以上の金額になることもあります。自由度の高さを生かしつつ、内容と予算のバランスを意識することが、納得のいく無宗教葬につながります。

著者
終活実務アドバイザー
ゆかり

葬儀社勤務歴10年。現在は終活カウンセラーとして活動し、現場経験と実例に基づいた情報を発信中。
家族葬・直葬・樹木葬など、多様化する供養の形を分かりやすく伝えることをモットーに、「悔いのない選択」をサポートしています。
終活セミナー講師経験もあり、実際に相談を受けた内容をもとに、読者に寄り添う視点を大切にしています。

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