「自分が亡くなったとき、どのようなお葬式にしてほしいか」――それは、生前にしか伝えられない大切な意思です。遺された家族が迷わずに手配できるよう、事前に希望を共有しておくことは、最大の思いやりでもあります。
この記事では、家族に伝えておくべきお葬式の希望事項をリスト形式で整理しました。終活の一環として、エンディングノートやメモでぜひ活用してください。
お葬式の希望リスト20項目
- 葬儀の形式:一般葬/家族葬/一日葬/直葬など
- 宗教・宗派:仏教・神道・キリスト教・無宗教など
- 戒名の希望:あり/なし・希望する文字や意味
- 菩提寺の有無:あれば名前と連絡先を明記
- 葬儀の場所:自宅・斎場・寺院・その他希望会場
- 葬儀会社の希望:利用したい会社名や過去に相談した業者
- 喪主の希望:誰にお願いしたいか(家族・配偶者・長男など)
- 遺影写真の指定:希望の写真があれば保存先を明記
- 祭壇の希望:シンプル/豪華/花を多めに など
- 花の種類:好きな花や色を指定(例:白いユリ、カスミソウ)
- 音楽の希望:流してほしい曲、BGMなど
- 参列者への連絡:知らせてほしい人・知らせなくてよい人
- 服装の指定:形式に応じて自由・平服などの希望
- 弔辞の有無:読み上げてほしい人がいればその指名
- 会葬返礼品の希望:内容・価格帯・不要の場合の意思表示
- 香典の受け取り:受け取る/辞退する/一部の人のみ受け取る
- 火葬後の扱い:骨壺の種類・拾骨方法の希望
- 納骨の場所:既存の墓地、納骨堂、樹木葬、海洋散骨など
- 法要の希望:初七日・四十九日・一周忌の実施有無
- その他の希望:参列者への手紙、遺言的メッセージなど
記録しておく方法
これらの希望はエンディングノートに記載するのが一般的です。市販のノートでも、手作りのメモでも構いません。大切なのは「伝える意思があるかどうか」です。
また、家族と一緒に話し合いながら希望を共有しておくことも、万が一のときに大きな助けとなります。
家族にとっての「明確な指針」になる
葬儀は突然のことであることが多く、家族は深い悲しみの中で準備を進めなければなりません。そんな時、故人の希望が明確になっていることは、判断の負担を減らし、心の整理にもつながります。
まとめ
「どんなお葬式にしたいか」を考えることは、決して縁起でもないことではありません。自分の最後をどう迎えたいかという意思を表す、前向きな終活のひとつです。
この記事でご紹介したリストを参考に、あなたらしいお葬式のかたちを描き、ご家族へ伝える準備を始めてみてください。それは、あなたから家族への最期の贈り物となることでしょう。