友人や知人として葬儀に招かれたとき、「遺族の方とどの程度の距離感で接すればよいのか」「どんな服装や振る舞いが求められるのか」と戸惑う方も少なくありません。
親族ではない立場だからこそ、マナーをわきまえた行動が求められます。一方で、形式ばかりを重視しすぎても、かえってぎこちない印象を与えてしまうこともあります。
この記事では、友人・知人という立場で葬儀に参列する際の基本的なマナーと振る舞いについて、服装・挨拶・香典・会話の作法まで丁寧に解説いたします。
参列前に確認すべきこと
まずは葬儀の形式(通夜・告別式のどちらか、あるいは両方)を確認し、自身の体調や予定と照らし合わせたうえで無理のない範囲で参列を決めましょう。
また、参列の可否を判断する際には以下のポイントを意識してください:
- 会場の場所と時間(遅刻は厳禁)
- 服装や香典の準備は整っているか
- 遺族に配慮し、控えめな立ち居振る舞いを心がける
服装マナー:喪服が基本
友人や知人としての参列でも、基本的にはフォーマルな喪服が求められます。通夜であれば略式の喪服でも問題ないとされますが、告別式では正式なブラックフォーマルが望ましいです。
- 男性:黒のスーツ、白シャツ、黒ネクタイ、黒の革靴
- 女性:黒のワンピースまたはアンサンブル、肌色か黒のストッキング、黒のパンプス
アクセサリーや化粧は控えめに。特に派手なネイルや香水は避けるようにしましょう。
香典の準備と渡し方
香典は「御霊前」または「御香典」と書かれた不祝儀袋に入れ、ふくさに包んで持参します。金額の相場は、友人・知人関係であれば3,000〜5,000円程度が一般的です。
受付ではふくさから取り出し、表書きを相手に向けて両手で渡しましょう。その際は「このたびはご愁傷さまでございます」とお悔やみの言葉を一言添えるのが礼儀です。
挨拶と会話のマナー
遺族と会話する機会がある場合は、長話や詮索は避け、簡潔に哀悼の意を伝えるだけで十分です。
- ◯:「このたびはご愁傷さまでございます」
- ×:「どうして亡くなったのですか?」「急でしたね…」
故人の思い出を語ることもありますが、場の空気や相手の表情を読み取りながら、控えめに行いましょう。
式中・式後の振る舞い
式中は私語を慎み、携帯電話は必ず電源をオフにしておきましょう。読経や焼香の際は周囲の動きに従い、慌てず落ち着いた所作を心がけてください。
式後、遺族が挨拶に来た場合も深々とお辞儀し、必要以上の言葉を交わさず静かに会場を後にするのが理想です。
まとめ
友人・知人として葬儀に参列する場合、控えめで丁寧な振る舞いを心がけることが何よりのマナーです。服装・香典・挨拶のすべてにおいて「故人とご遺族に敬意を表す」姿勢を貫くことが大切です。
形式にとらわれすぎず、しかし礼節を忘れずに。静かに心を寄せる態度が、もっとも美しい参列の形と言えるでしょう。