エンディングノートに書くべき20の項目

「エンディングノート」は、自分の人生の整理と家族へのメッセージを残す大切なツールです。遺言書のような法的拘束力はありませんが、その分自由に自分の想いや希望を書き留めることができ、遺された家族にとっての大きな手助けになります。

この記事では、エンディングノートに記しておくべき20の基本項目をわかりやすく紹介いたします。終活の第一歩として、ぜひご参考になさってください。

1. 基本的な個人情報

氏名、生年月日、住所、本籍、マイナンバー、血液型など。

2. 家族・親族の情報

家系図や連絡先、関係性など。誰が誰か分かるように記載。

3. 緊急時の連絡先

親しい友人、かかりつけ医、介護施設、近所の知人など。

4. 健康状態・持病・服薬状況

病歴、飲んでいる薬、アレルギー情報、かかりつけの病院。

5. 医療・介護の希望

延命治療の有無、介護施設入所の希望、自宅介護か施設か。

6. 保険に関する情報

生命保険、医療保険、火災保険、自動車保険の契約先・証書の保管場所。

7. 財産の内容

預貯金、証券、現金、不動産、貴金属など。相続に関係する項目。

8. 借入金・ローン

住宅ローンや借入金の有無、残債の内容や保証人情報。

9. クレジットカード・電子マネー情報

利用中のカード一覧、解約方法、暗証番号の管理について。

10. 銀行口座の情報

口座番号、銀行名、通帳の保管場所、引き落とし先一覧。

11. ネットバンキング・仮想通貨

ログイン情報、ウォレット、取引所名、秘密鍵の取り扱い。

12. パソコン・スマートフォンのパスワード

ログイン方法、デバイスのロック解除コード。

13. SNS・メール・サブスク情報

アカウントの管理方法、解約方法、引き継ぎの希望。

14. 趣味・コレクションについて

処分希望、譲りたい人、寄付したい場合の連絡先。

15. ペットについて

飼っているペットの種類、世話の仕方、引き取り希望者。

16. お葬式についての希望

宗教形式、式場、参列者、祭壇・音楽・演出など。

17. お墓・納骨・供養について

墓地の場所、永代供養や樹木葬の希望、納骨方法。

18. 遺言書の有無

作成済みかどうか、保管場所、公正証書か自筆かの明記。

19. 家族へのメッセージ

感謝の気持ち、伝えたい思い、言葉では言えなかったこと。

20. その他伝えておきたいこと

友人へのメッセージ、秘密にしていたこと、形見分けの希望など。

まとめ

エンディングノートは、残される人への思いやりであり、自分自身の人生を整える心の整理帳でもあります。完璧に仕上げる必要はありませんが、書き始めることそのものが大切な一歩です。

この記事でご紹介した20項目を参考に、少しずつでも書き留めておくことで、将来の不安が軽くなり、安心につながるでしょう。

あなたの人生の歩みが、最期まであなたらしいものでありますように――。

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