お葬式が終わった後も、故人のためにさまざまな手続きを行う必要があります。突然の別れに気持ちが整理できない中で、多くの手続きに対応するのは容易ではありません。「何をどの順番で行えばいいのか」「忘れてはいけない手続きは何か」と不安に思う方も多いでしょう。
体験談にも、お葬式後の手続きに苦労した経験や、必要な書類を準備するのに時間がかかった話がいくつか記されています。この記事では、葬儀後に必要な手続きを一覧にまとめ、忘れがちなポイントも解説しますので、スムーズに対応するための参考にしてください。
お葬式後に必要な手続き一覧
お葬式が終わった後には、さまざまな役所や金融機関での手続きを行う必要があります。以下に、主な手続きを時系列に沿って解説します。
1. 死亡届の提出
死亡届は、故人が亡くなった日を含めて7日以内に市区町村役場に提出する必要があります。医師による死亡診断書が必要です。死亡届が受理されると、「火葬許可証」が発行され、火葬を行うことができます。
2. 年金の手続き
故人が年金を受給していた場合、年金の受給停止手続きを行います。年金事務所に連絡し、「年金受給権者死亡届」を提出する必要があります。場合によっては、未支給年金の受け取り手続きも必要です。
3. 健康保険の手続き
故人が健康保険に加入していた場合、保険証を返却する必要があります。国民健康保険の場合は市区町村役場、会社の健康保険の場合は会社の人事担当者に手続きを行います。死亡一時金が支給される場合もあるので、確認しておきましょう。
4. 相続手続き
相続手続きは、故人の財産を受け継ぐための重要な手続きです。まずは、相続人を確定し、遺産分割協議を行います。次に、銀行口座の名義変更や解約、不動産の相続登記を行います。期限が決められている手続きもあるため、早めに進めることが大切です。
5. 銀行口座の解約
故人の銀行口座は、死亡届が提出されると凍結されます。解約するには、銀行に「死亡届の受理証明書」や「相続人の同意書」などを提出する必要があります。凍結された口座からは引き出しができないため、注意が必要です。
忘れがちな手続き
お葬式後は多くの手続きが必要なため、うっかり忘れてしまうものもあります。以下に、忘れがちな手続きを紹介します。
1. クレジットカードの解約
故人が持っていたクレジットカードは解約する必要があります。カード会社に連絡し、解約手続きを行いましょう。自動引き落としの設定も解除しておくことを忘れないようにしてください。
2. 公共料金の名義変更や解約
電気、ガス、水道などの公共料金も、名義変更や解約が必要です。故人が契約者になっている場合は、各会社に連絡し、適切な手続きを行います。手続きが遅れると、支払いトラブルになることがあります。
3. SNSやサブスクリプションの解約
故人が使用していたSNSアカウントやサブスクリプションのサービスも解約する必要があります。特に有料サービスは放置すると料金が引き続き請求される場合があるため、早めに対応しましょう。
お葬式後の流れ
お葬式後の流れは複雑で、初めての経験では戸惑うことが多いかもしれません。役所や金融機関への手続きは、早めにスケジュールを組んで進めるとスムーズです。周囲の人のサポートを得ながら進めることも大切です。
1. 書類の整理
各種手続きを行うためには、死亡診断書、住民票、故人の戸籍謄本など、必要な書類を事前に整理しておくと良いでしょう。書類を紛失しないように、しっかりと保管してください。